これを読んでくれているあなたは、「膣ケア」をしたことがありますか?
お恥ずかしながら、私は友人にこの本を教えてもらうまで、「膣ケア」という言葉すら知りませんでした。
子宮は、「妊娠・出産」に関わる部分なので、関心はあったけれど、膣に関しては、正直「自分でどうにかする場所ではない」と思っていました。
しかし、この本を読んで、膣への考え方がガラリと変わりました。
お風呂に入って体を洗う、肩が凝ったからマッサージをする、運動不足だから運動をするのと同じで、膣も「きちんとケアをするもの」だということに気づかされました。
私と同じように、膣に興味を持ったことがない人も多いのではないでしょうか?
そういう方に、今からでも興味を持って欲しい・・なぜなら、膣はケアをしないと確実に劣化していくからです。
【こんな人は膣の劣化がかなり進んでいるかも!!】
- 無理なダイエットをしたことがある
- 冷え性だ
- 長期間挿入を伴うセックスをしていない
- 更年期が近づいている
心当たりはありましたか?
劣化が進んでいても、きちんとケアをすることで、膣の劣化はとまります。
まだ膣ケアについて知らない!という人に向けて、簡単にこの本をご紹介したいと思います。
■目次
『ちつのトリセツ』のこと
この本の指導、監修をしているのは、助産師のたつのゆりこさん。東洋医学、アーユルヴェーダの知識を幅広く持ち、女性のこころと体についての勉強会などもされています。
この本の出版社の社長である原田純さんが、たつのさんから膣ケアの方法を教えてもらうカタチで、話は進行していきます。
原田さんは、60歳を過ぎたあたりの女性。26歳の時に長女を出産された4年後に離婚。旦那さんはおられるそうですが別居中で20年間セックスレスという状況を本の中で明かされています。
自身の膣のこと、経験、身体を張った体験まですべて包み隠さず書かれていて、引き込まれるように一気に読み終えました。
赤裸々な体験が書かれているからこそ、私はこの本の内容が身近に感じられました。まさに、「原田さんあっぱれ!!!」なのです。
20年もの間ほうったらかしにしていた膣と向き合いケアした原田さんは、長年の便秘を改善され、再び性を前向きに考えるようになっていきます。
アーユルヴェーダ10の穴のこと
膣ケアは、5000年前からインドに伝わる、世界三大伝統医学のひとつである、アーユルヴェーダの考え方を基礎にしています。
アーユルヴェーダの考えの一つに「10の穴のケア」というものがあります。
「目(2個)、鼻(2個)、耳(2個)、口、肛門、尿道口、膣」
この穴は、身体全体と深く関わっているため、全ての穴はセルフケアが必要で、とても重要視されています。
そして、その穴のケアには、膣もしっかり含まれています。
日本は 膣ケアではかなり遅れている
日本人は「膣の手入れ」のことを、教えてもらう機会がありません。
しかし、世界では膣ケアをすることは常識のようです。
そのぐらい膣ケアは大事なことで、膣は手入れをしなければ劣化をし、恐ろしい病気を引き起こすきっかけとなります。
女性器が乾燥したり、硬くなったりたるんだりすると、体だけでなく、記憶力がおとろえたり、精神にもイライラしたりと不調がでてくるらしいです。
女性器にとって大事なのは、うるおいと柔軟性。
これって、女性の在り方にも通ずる話じゃないでしょうか・・
心当たりがある人は、女性器を見直してみるのといいかもしれません。
膣ケア① 会陰マッサージの効果
具体的に「膣ケア」ってどんなことなのでしょうか?
妊婦さんがしている「会陰(えいん)マッサージ」がその一つです。
肛門付近を含むすべての女性の外性器と、膣のなかにもオイルを塗り込んで行うというものです。
会陰マッサージを行うことで、筋肉が柔らかくなり、うるおいが増し、安産になる可能性が高くなります。
この会陰マッサージは、妊婦だけでなく、すべてのオトナの女性は全員やった方がいいそうです。
- 黒ずみが気になる
- においがする
- 生理痛、性行痛がある
多くの女性はどれかは経験があるのではないでしょうか?
会陰マッサージをすることでこれらの症状が改善されます。
膣ケア② 骨盤底筋体操の効果
「出産もしたし、生理もなくなった。もうオンナとしての役割は終わった」という人もいると思うのですが、膣の役割は終わっていません。
この本は、会陰マッサージと骨盤底筋体操という膣と周辺の筋肉を鍛えることも含んでいます。
ほうっておくと「尿もれ」「頻尿」「便秘」子宮が下がってくる「子宮下垂」、骨盤内にある、膀胱・子宮・直腸が膣壁とともに膣口から出てくる「骨盤臓器脱」という恐ろしい病気を引きおこす可能性があります。
日本の女性は60%がこの症状がでる可能性があるといわれています!!
ひゃ〜〜〜。
しかし、骨盤底筋体操をすることで、予防をしたり、改善することができます。
膣ケア③ 規則正しい生活
どれだけがんばって会陰マッサージや骨盤底筋体操をしても、トラブルの改善はできません。
女性の大敵は「冷え」。
膣や会陰が冷える要因を取り除く必要があります。
- ブルーライト
- 夜更かし
- ストレス
- 砂糖の摂りすぎ
- セックスレス
- 呼吸が浅い
これからは冷えの原因になります。
現代に生きる女性は、心当たりがある人ばかりではないでしょうか。
女性は生活を見直す必要もあります。
もう、私、膣に悪いことしかしていない。。。
我が身を振り返り、大反省をしました。とともに、性を見つめ直しているところす。
本の中では、わかりやすい絵とともに、会陰マッサージと骨盤底筋体操が書かれています。
ここでは書くことができませんが、読んでいて「ヤバいかも!」
と感じた人は、これをきっかけに手にとってもらえたらと思います。
まとめ
この本に出会わなかったら、一生膣をケアしていなかったんじゃないかとも思います。
膣ケアをしないまま生きていて、尿漏れや、便秘に悩んでいる人もすごーくたくさんいると思います。
この本に書かれていることは決して他人事ではありません。あなたにとっても私にとっても。
オトナの女性に、一度は手にとってもらいたい一冊です。
そして、この本を世にだしてくれた原田さんに感謝を言いたくなる一冊です。