音戸の海岸沿いの道路を走っていると、突然白い山が現れます。
海にぽっかり白い山が浮かんでいる、なんだか珍しい光景です。
この不思議な島は、三ツ子島(みつごじま)といいます。
この島は、天日塩の日本最大の集積基地。そう、白いものの正体は「塩」です。
全国でも珍しい塩の山。この記事では、三ツ子島についてご紹介します。
三ツ子島のこと
この塩はメキシコから船で、三週間かけて運ばれてきます。
三ツ子島上空写真がこちら。これを見ると島のおよそ3分の1が塩ですね。
この島では最大100万トンの塩を備蓄できるそうです。
この塩は、食用また塩素系工業原料として使用され、日本の工業塩の75%を担っています。
地元の人にとっては当たり前の風景ですが、知らない人はこの山を見てびっくりすることが多いです。
以前見かけた時に、山が消滅しほぼほぼ更地状態になっていたことがあったのですが、次見た時は塩が補完されてまた山になっていました。
ここから全国へ出荷されるらしく、山の高さは日々変わります。
運がよければ荷下ろしの作業が見れます。
三ツ子島の歴史
この島は、戦時中は海軍の消毒施設として使用されていたそうです。
今もその施設の基礎や遺影の仏像があるとか。
その時の食用として飼われていたウサギが野生化して生息しているとか。
1956年までは人が住んでいて、 65世帯の開拓民が離島してからは無人島になったそうです。
気になることの多い島。
一度テレビで三ツ子島のことが放送されていたのですが、民間所有の島なので、残念ながら見学などは難しそうです。
音戸警察署の人は見学できたようです。羨ましい!
(写真:広島県HPより)
私たちは防波堤から眺めて楽しみましょー!
海面がキラキラしているさまが綺麗でなごみます。
三ツ子島が全国ニュースになった理由
三ツ子島は北にも国有の小さな無人島があって、二つで三ツ子島と呼ばれています。
今から8年前の2010年に国有の方の無人島が売却されるということで、一時期ニュースになりました。
国有地の無人島が売却される例は過去になかったそうです。
「どこかの企業の保養地か個人のリゾート地になるんかねえ?」など話していましたが、最終的には塩山の所有者である三ツ子島埠頭株式会社さんが1億1千万円で落札しました。
隣の島で活動をされて操業に悪影響がでることを回避したかったのが理由だそうです。
今も現状のまま管理されています。
まとめ
かなりマニアックなスポットですが、見ていると割と楽しくておすすめですよー。
詳細情報
三ツ子島
広島県呉市音戸町渡子2丁目24
※呉駅から車でおよそ20分です。
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