とても気になっていた女優さんが亡くなられました。
それは、唯一無二の女優、樹木希林さん。
その存在感、発する言葉、彼女が選んだ生き方は、揺さぶられるものがありました。
結婚生活45年、別居生活43年をしていたことは有名です。
結婚も子育ても、常軌を逸して見えました。
彼女の価値観の中で、私が一番惹かれたのは、物との付き合い方。
この記事では、樹木希林さんの物との付き合い方についてのエピソードを書いています。
150万部を突破したベストセラー「一切なりゆき」も樹木希林さんの名言が散りばめられていておすすめです!
服はリメイクしたもの
最後に出演された「徹子の部屋」で着ていた洋服が、すっごく素敵だったんです。
「樹木希林クラスとなると付いているスタイリストも一流なんだなあ。」
と唸っていたのですが、どうやらその洋服は、夫が45年前にNYで買った古着で、ボロボロになってしまったのでリメイクしてあつらえた物なのだそうです。
徹子さんに、「あなたスタイリストもメイクも付いていないんですって?」と聞かれた樹木希林さんは、
「スタイリストがいるわけないじゃない。」と笑いながら答えていました。
確かに、肌は綺麗だけど、化粧っ気はない。
頭に付けている銀色の髪留めも、よく見たらコーティングが全部剥げて、鉄の色がむき出しになっています。
洗いざらしのような女優とはまさにな希林さんです。
下着は貰った男物!?
樹木希林さんのことをもっと知りたくなり調べていたら、彼女の「物」との独特の距離が見えてきました。
下着は夫のパンツや亡くなった方の奥さんからご主人の下着をいただくので、自分で下着を買ったことがないそうです。
ほかにも、友人の家で石鹸のカケラを見つけてはそれをもらって帰り、家で摩り下ろして洗濯に使っているとか。
マイ箸を持ち歩く
とある番組では、ご主人に出された食事を食べるシーンで、希林さんがごそごそ自分のコートのポケットを探っていました。
取り出したのはなんとマイ箸。刀のように抜きテーブルの上にパシッと立て、
「これさえあればね。」と、その箸で美味しそうに食べていました。
箸さえ出して貰わず自分で準備をしておくそのスタイルに感銘を受けたことを覚えています。
かっこいい物しか置かない
若手の女優さんに「なんでそんなにかっこいいんですか?」
と聞かれたとき、希林さんはこう答えたそうです。
「自分の周りにはかっこいいと思う物しか置かないようにしている」と。
早速片づけに入りたいと思います・・!
最後に
「自分のことは自分で。」という希林さんのスタイルは、死に様にも表れていました。
自分の命も最後まで使い切りました。「見事だ」と感心した人も多いでしょう。
物をと付き合うことは、希林さんにとっては「生き物を飼うのと同じ責任」くらいだったのかもしれないなと思います。
早速、メンタリストDaigoさんの「人生を思い通りに操る 片づけの心理法則」を片手に自分の部屋の片付けに取り組みました。
使いかけの化粧品など、最後まで使い切れなかったものたちを思い切って捨てました。
かっこいい生き方の第一歩です。